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和歌山市まで船舶免許の更新にいってきました。
書類が揃っていれば、一瞬です。
即時発行でした。

以前のなんとも貧弱なものと比べ、すっかり免許証らしくなった。
サイズも車の免許と同じ。
身分証明にも使えるようになったようです。

もうちょっと待たされるかと思ったのにすこぶるあっさり用事が済んでしまい、心置きなく映画館へ。

最初に予告どおり

パフューム ~ある人殺しの物語~

当初、ある程度のエロ映画を想像してましたが、そんなニュアンスは全く無し。
とても不思議な感覚でのめり込むことが出来て面白かったです。

この不思議感は、人によっては嫌悪感となって不快な印象しか残らなかったケースも多いみたい。

舞台は18世紀のフランス。
大好きで何度も読み返した「ダルタニャン物語」や「ブラジュロンヌ子爵」の、華やかな太陽王ルイ14世時代の次の世代。
後のフランス革命の直接の原因を作ってフランス衰退が始まっていたルイ15世の時代のパリ。

当時、世界で最も汚く悪臭立ちこめていたという魚市場で、なんと魚売り場で仕事中の女性が、魚処理台の下の生ごみ放置場の上に赤ん坊を産み落とし、自分で「へその緒」をカットし、そのまま客との商売を続けるという、なんとも衝撃シーンにより、主人公グルヌイユは誕生する(1738年)。

死ぬ筈だと思われ、そんな悪環境に放置していたにもかかわらず、産声を上げてしまい、そのせいで母親は縛り首に。

その後育児所に引き取られて育ち、皮なめし職人のもとへ売られ、仕事にこき使われながら成長していく。
親も友達もなく、愛も善悪も幸福も楽しみも何も・・・誰からも教わらず、自分で感じることもなく、ただ仕事にこき使われる毎日を過ごす。

こういった最悪の環境で育った人間に、ただ一つだけ超飛びぬけた天性の才能が授けられ、その才能が開花し、世間に認められるまでになり、どうなったのか!?が描かれている。

グルヌイユが授かった才能は嗅覚。
全ての匂いを正確に嗅ぎ分け、その鼻は数キロ先の匂いまでも。

ある日、パリの街を歩く女性の匂いに惹かれ、近づき、「匂いの快感」に浸るあまり、その女性を殺してしまう。

匂いを嗅ぎ続け、快感に浸るグルヌイユ。しかし、死体からは快感を得られる香りが消えてしまい、苦悩に陥る。

そこでグルヌイユが発想したのは、「香りを保存したい!!」

普通の人間は、乳児期以降の成長過程で、自分以外の人とのありとあらゆるコミニュケーションの中に愛情を含めた感情を感じ、与え、その反応を実感したり、といったことを繰り返す中で、自分にとっての幸福感や快感を見つけ、世間常識との折り合いをつけながら生きている。

それら全てに欠落している、本来は思春期青年グルヌイユに、突如として現れたどうしようもない快感が「女性の香り」を嗅ぐこと。

グルヌイユが求めているのは、全く他意無く純粋に「香りの快楽」だけ。

現代人の中にも、きっと似たような人がいるんだと思う。
その人が世間から見た常識に合わない行動が公になってしまうと事件ということになるのだろう。

考えたグルヌイユは香水調合師に弟子入りし、自分の才能を提供することで、香りの保存方法を学ぶ。
ところが、そこでは生きた動物の香りを保存することは出来ないとわかり、絶望し旅へ。

道中ある場所で、自分自身に体臭が無いことに気づく。
それは、現在まで誰からも固有の人間として、存在を認められたことが無い、透明(臭)人間であることを理解し、また絶望。
そこで、目的が少し歪んでしまう。

究極の香りを作り出して、自分の存在を世間に知らしめる!
という目的へ。

生きた動物の香りを保存する方法を習得したグルヌイユは、早速自分のメガネにかなう香りをもつ女性からの、香り収集に精を出し始める。

12種類の香りを集め、それを混ぜ合わせて究極の香水を作り出すために。

最後の最後に、一番求めていた女性の香り収集に成功した時点で、お縄になってしまう。
12人の女性の殺人容疑で。

刑罰は、公衆の場で十字架に貼り付け、鉄棒で順番に体の12箇所を打ち砕いた後、死ぬまで放置。

処刑台へあがる直前に、グルヌイユは満を持して自分が作った究極の香水を使う。

その香水の香りに、役人、死刑執行人、群集、大司教(枢機卿なのか法王なのか不明)等、全員が平伏すことになる。
グルヌイユは天使と呼ばれる。

香水を落としたハンカチを宙に舞わせると、群集(750人?1000人?)の男女全員が服を脱ぎ始め、誰彼構わず隣どおしで・・・

その場面での群集の表情の幸福そうなこと!!
観てる側まで幸せになるようなシーンで、エロさが全く無かった・・・

対して、それを壇上から見守るグルヌイユの悲しそうな表情。

ナレーションでも紹介されていたが、この究極の香水を使えば、世界中の国、教会・・・全ての人間を支配することができることが証明された。

グルヌイユは世間に自分の存在を世間に知らしめるという目的を十二分に達成した。
でも彼は悲しい。

たくさんの人が、自分が作った香りにひれ伏し、幸福になったものの、自分自身は体臭が無いのと同じく、存在していないかのよう。
人間の本質的な欲求、快楽は得られなかったということ。

パリへ凱旋した彼は、生れ落ちた場所へ戻り、その貴重な香水を全て自分の頭から振り掛ける。

やっと人々が、自分(というより香り)の存在に気づいてくれたと思ったら、大勢にもみくちゃにされた挙句・・・

なんとも不思議で、悲しい映画でした。
この映画、人間の幸福とは?をそっちのけにして、金儲けや権力欲に駆り立てられている人達が是非観るべき映画と思う。

話は変わって、レイチェル・ハード=ウッドっていう女優さん。
16か17歳ってことですが、めっちゃ魅かれてしまった。

また長くなってしまった・・

次にさくらん

江戸時代の吉原遊郭の人気花魁 日暮が、吉原に売られてきてから人気花魁になり、郭から出て行くまでの、人間模様がおもしろく、切なく、美しく、ちょっとエロく描かれていた。

ストーリー云々というよりは、観た目や台詞のやりとり、音楽を楽しめる映画でありんした。

個人的に土屋アンナが好きって訳ではないですが、濡れ場シーンではさすがにきれいだなって思った。
そういう意味では菅野美穂がすごいきれいで、エロかったな。
木村佳乃もそういうシーンあったけど、役柄のせいもあって印象薄。

エロさでいくと、パフュームより断然こっちの方が。
音楽も映像もよくおもしろかったけど、やっぱり音の悪さが・・・

洋画観た後だったから余計だけど、耳障りでショボイ音が不満だったな。
まあこの映画だけじゃないけど。
日本映画ももっと音響効果を重要視してもいいと思うんだけど。

映像と音楽と役者のやりとりだけなら、テレビ画面でみても変わらないんだよなー。
日本映画も、もっと映画館へ足を運ぶ人を増やしたいのなら、「音響」にもちゃんと力を入れて欲しい。

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